読んだ本をより自分に落とし込むコツ。本を買う前・読む前に考えること。

「最近読んだ本でよかった本はありますか?」

「なぜその本を読んだのですか?」

「その本から何を学びましたか?」

就活などで読書を趣味として話すとこんな質問をされることがありました。

この記事を読んでいる人も、自分なら何て答えるかぜひ考えてみてください。

当時の私は「趣味なんだから難しいこと考えなくていいじゃん」と内心反発したりもしていたのですが、

社会人になって、コンサルとして働いたりする中で「目的を持って」読書をすることもまた重要だなと認識を

私の中で「趣味としての読書」「目的のある読書」の違いについてお話ししたいと思います。

趣味としての読書

私の中での定義

「なんか面白そうだから」「一度読み始めたから」。

そういう目的で読むものは「趣味としての読書」だと私は考えています。

そういった読書を否定する気は一切ないです。むしろ私も大好きです。

自分の知らなかった世界を知る。世界が広がる。今までと考え方が変わる。

そんな一冊と出会えたときの幸せは何ものにも変え難いです。これほど幸せなこともない。

運命の一冊に出会うことで、その後の自分の人生の選択に大きな影響を及ぼすこともあると思います。

趣味としての読書を合えて選択するケース

「趣味として読書」を私もすることは多々あります。

本屋をブラブラするのが大好きなので、「なんか面白そう」と思ってそのまま購入したりもします。

それ以外にも、

・好きな作者だから

・○○賞ノミネート作品だから

・テレビやネットで紹介されていたから

などなど、購入に至る理由はさまざまです。

ただし、自分の心の中で、その読書は「娯楽」あるいは「暇つぶし」と割り切っています

ひと昔前までの私は、読書であれば何でも正当化してしまっていました。

読書を高尚なものとして捉え、読書しれいてれば何か賢くなれる、意義のあるものだ。

それを否定する気はないのですが、過去に読み終んだ書籍について「その本から何を学んだの?」と自分に問うてみたときに、私の場合はうまく言語化できないものが多かったです。

今は「娯楽だからOK!!」と言い聞かせていますが…

その分、娯楽に時間を使いすぎて他のことが疎かにならないよう時間の使い方とかは気にするようしています。

趣味としての読書の活用方法

「娯楽」として割り切っているので、活用方法など考えなくてもいいのかもしれませんが、

ちょっとでも読んだ後の人生に活かすために、私が読んでいるとき、読み終わったときにすることもご紹介します。

私の場合、読んでいて心に響くセリフ、一節と出会ったときはそれを残して振り返れるようにしています。

・電子書籍だったらマーカー/メモ機能を利用したり

・紙の本だったら付箋をしたりメモ帳に書き残したり

ただ、個別に管理すると、後で振り返りにくいので、紙でも電子でも、スマホ/PCのメモ帳に集約するようにしています。

タイトル、読んだ日付、心に響いたセリフ、なぜそれが心に響いたのかなどもメモとして残しています。

記録を残すという意味では、紙より電子書籍が便利なので、最近は電子の方を購入することが増えてきました。

得るものがないと感じた場合

読んでいる自分にとって価値が低い・あまり面白くないなと思ったものは、そう感じた時点で私は読むのをやめてしまいます。

ただし、「なぜ価値が低い・面白くないと感じたのか」ということだけは、しっかり考えるようにしています。

アタリの本を出会うまでの必要経費だと思えば、ハズレ本を引くことは決して悪いことではないですが、より高確率でアタリ本に出会うために、購入する前の時点でどのような情報を参照しておけばよかったのかなど振り返りをします。

自分の考えもコロコロ変わるので、そのときハズレだと思っても、後から読み返すと得るものが多かったりするケースも稀にありますが…

目的のある読書

私の中での定義

どういう情報が欲しいのか、アウトプットしたいことが定まっている状態での読書を「目的のある読書」と考えています。

欲しい情報が手に入ればいいので、本1冊すべてに目を通す必要はないです。逆に1冊だけで目的を果たせず、複数の書籍を掛け合わせて初めて目的が果たされるケースもあります。

年間何百冊読んだと言っている人はこのパターンが多いのではないかと捉えてます。

端から端まで読んでいたら絶対に年何百冊読むなどできないです。できたとしても、頭にどれだけ残っているかは怪しい気がします。

多読・速読をうたう人も多いですが、個人的には数時間かけて読んだ1ページで得るものがあるのであれば、それで十分だとも思います。

本を購入する前にやること

目的が達成されたことを明確にできる状況をつくる

やることはシンプルで「どういった本を探しているのか?」を可視化します

紙に書き出してみるのもいいかもしれません。

例えば、「○○について自分の視野を広げる」ということが目的だったとします。(少し目的としては曖昧ですが…例なのでご容赦ください)

その場合は現状の「自分の視野」に入っているものをできるだけ書き出してみる。

読んでいるとき、あるいは読み終えたときに、その内容に含まれていないもの書き足すことができたのであれば目的を達成できたと言えるでしょう。

先にアウトプットを用意して、それを補強するために必要な情報が載っている書籍を探す、というのを私はよくやります。

何も考えない状況から本を読んで、その後にアウトプットをしようとすると、どうしても思考の内容・範囲が読んだ本に縛られてしまいます。

本を読んだ結果、自分の当初の考えが間違っていたということに気づくこともあります。

そんな一冊に出会えたということは、とても良い読書体験ができたということではないでしょうか。

紙の本を確認する

今はネットでほぼ全ての書籍を調べられるようになったと思います。私もおよそのあたりをつけるために、ネットで必要な情報が載っていそうな書籍を探すのですが、実物を確認できる場合は、必ず本屋にいって必ず内容を確認する、他の関連書籍と見比べてみるようにしています。

ネットで事前に手に入る情報にはどうしても限りがある。

Amazon等で評価が高いからといって、自分の目的達成に必要な情報が含まれているとは限りません。

本屋さんで「この本いいね!」と思ったものがネットだとあまり評価されていないというケースもあったりしました。

より多くの人のニーズを満たしているからといって、自分の目的達成に貢献してくれるわけではない。周りがどう言おうと、自分にとって価値のあるものは

評価が高いものを信じて購入していいのは「初心者モノ」(何かを新しく学び始める人にそのジャンルの全体感を示すような本)くらいかな、と個人的には考えてます。

読書しながら考えること

読む本を決めたら、目的を達成できるよう必要な箇所だけ読むか、最初から読むかを考えます。

どっちが正解かというのはなく、目的がどれほど具体的か、どれだけの前知識があるか、時間的な緊急度合い等によってケースバイケース。

ただ、読んでいくなかで、当初の目的とは違うけど、今後参考になる・勉強になる内容に出会うこともあります。

そういう時は、「あれ、何でこの本読んでるんだっけ?」と当初の目的を見失わないようにだけ気をつけています。

面白い本であればあるほど、目的を見失わせてくれるので罪深い。

目的に役立つ内容については、事前に用意した紙やアウトプットに付け足していきます。

読み終えたあとにすること

その書籍から必要な情報が手に入ったら、そこでその本を読むのはやめてしまいます。

1冊で目的が達成できなかった時は次の本を読み進めていきましょう。

目的に関係ない部分で読みたいところが残った場合は、「趣味としての読書」扱いで時間があるときに読むようにしています。

候補の書籍を全部あたってみたけど目的を達成できなかった場合は、またネット等で他の書籍や論文などがないか情報収集。

情報が全然見つからない場合、もしかしたら、まだ誰も答えを出していないあるいは、答えを出すことができない領域なのかもしれません。

わからない領域がわかった、というのはそれはそれですごいかと思います。

まとめ

以上、「趣味としての読書」と「目的のある読書」について、私の考えをお話ししてきました。

読書が好きだからこそ、時間を忘れて没頭してしまったりするので、自戒の意味も込めて、上記のことを忘れないようしたいと思います!