こんにちは、Rioです。
本日は、経済評論家の山崎元さんが息子さん宛に書いた手紙を元にした書籍、『経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて』を読んで考えさせられたことをまとめました。
これからキャリアを積んでいく大学生や、新卒の社会人の人たちが、どのようにお金・仕事と向き合うのがよいのか。
東大経済学部を卒業、三菱商事に入社した後12回の転職を経験した著者ならではの視点が多く、私のこれまでのキャリアの中で感じたこととも共感する部分が多々あった。
まだ働いたことのない人には実感が湧きづらい部分もあるかもしれないが、早めに本書に触れていると、その後の人生で役立つことがあるはずだ。
概要
書籍名 | 経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて |
著者 | 山崎元 |
出版社 | Gakken |
出版日 | 2024年2月13日 |
こんなときに | キャリアを考えたいときに |
キーワード | お金、株、仕事、人生、キャリア |
ページ数 | 119ページ |
目次
考えさせられたポイント
世の中は、リスクを取りたくない人が、リスクを取ってもいいと思う人に利益を提供するようできている
これは大企業からベンチャー企業に転職した私が非常に強く感じた部分のひとつでもある。
オーナー・役員メンバーと従業員の間には待遇の面で大きな差がある。
質素倹約に努め、できるだけ社員に利益を還元している人もいるが、自分の利益を最大化が第一優先という人もいる。
全てはオーナーの意向次第だ。
そこまでに至るには苦労することも多いだろうが、そのリターンは計り知れない、
自分の能力・努力次第でリスクに見合う結果をしっかり享受することが可能だ。
失敗しても借金が残らない形で、何度も試す
ひと昔前と比べて、起業がやりやすい環境になった。
起業・副業に関する書籍なども多くが出版されている。社会の理解も高まってきた。
ノウハウが溜まってきているのだから、先人の肩にのって真似してみればいい。
リスクを可能な限り抑えたいなら、まずは小さく始めることを考えたい。
固定費を抑える・人を雇わない・在庫を抱え込みすぎない・借金をしない。
このビジネスは絶対成功すると妄信しない。大事な決断を下す時は、発生するリスク・機会費用を考慮しよう。
自分1人、パソコン1台で出来ることから始めよう。
会社員を辞めて事業をスタートさせるなら、生活予防資金を半年くらいは確保しておきたい。
仮に手持ちの資金がなくなったら再就職等すればいい。
採用してもらえない会社もあるかもしれないが、そんな会社なら行かない方がマシだ。入っても価値観が合わないだろう。
それくら開き直ってしまえばいい。
自分の「人材価値」を育て、守り、活かす
自分のキャリアを大切にしよう。
成長を期待できない環境には絶対に身を置かない。
成長したいというマインドがない人もいる。できるだけ楽をしたい、自分に甘くする人もいる。
そういう環境は人によっては楽しいかもしれない。だが、自分を成長させてくれることはない。
若い頃の苦労は買ってでもしろ。
一度楽を覚えると、そこから厳しい環境に身を置くのには大きな躊躇いが生じる。
プロフェッショナルと呼ばれる人の多くは自分に厳しい。他の人がもういいのでは?と思っても、満足するレベルに達するまで徹底的に仕事に取り組む。
そういう人を近くでみていれば、自分の基準も必然的に上がるはずだ。
その道の一流と呼ばれる人たちが何をみて・何を考えて仕事をしているのか。
それを知れたら自分も一流に大きく近づくだろう。
環境が自分を作る。
絶対に押さえておきたい。
自分の適職は、多くの場合、実際に働いてみないとわからない
誰もが知るような大企業に入ったからといって、あなたが幸せになるかはわからない。
そんな大企業でも若手の転職や休職に悩んでいたりする。
組織が大きければ大きいほど、変化への対応力は下がっていく。今の状態に留まり続ける慣性が強く働くからだ。
入社した後に、こんなハズではなかったとなる人もいるだろう。
無理して1社に留まり続けるメリットも減ってきているので、転職の機会は常に伺っておくのがオススメだ。
また、ジョブ型採用のように、特定の職種に絞った採用も進んでいる。
自分で選んだ職種だから、期待とのギャップは低い。そういう理屈なのだろうが、最初に選んだ職種が転職とは限らない。新卒であれば、実際にその職種で働いたことはないのだから。
例えば、人と会話するのが好きで営業を選んだとしても、組織のノルマやお客さんからの圧力に耐えられず苦しむケースがあるかもしれない。プライベートでは喋るのが好きだったとしても、それが仕事となると話が変わってくる。
ジョブローテーションを採用している会社なら、まだその会社内で自分に合った職種に出会える可能性もあるが、
その可能性が低い職場なのであれば、転職の可能性も模索しよう。
未経験の職種にチャレンジしやすいのは20代のうちだろう。
30代を超えての未経験職種へのチャレンジは、待遇面や自分の精神面も考慮するとハードルが上がってくる。
大事なのは、自分の人生の責任は自分にあると考えることだ。
その会社・職種を選んだのは自分自身だ。
会社や周囲のせいにしていると、人生が好転する可能性は下がる。
選びたくて選んだわけではない人もいるかもしれないが、
そこを選ばなければいけない状況を作ってしまったのは自分にも原因の一端があったのではないか。そう考えよう。
自分にどんな原因があったのか、次はどういうふうに考えて選択すれば、より自分の幸せに近づくのか。どんな準備をしていればいいのか。
周囲の意見に真摯に耳を傾けつつ、徹底的に自分と向き合う。
自分の人生は常に自分で切り開いていくことが可能だ。
纏め
以上、『経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて』を読んで考えさせられたことでした。
私自身に現在子どもはいないけれど、いつかできたときには同じように手紙を書きたい。
何かしら役立てるような内容を書けるよう、その時まで成長し続けよう。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。